当院では熟知した内視鏡専門医が患者さんにやさしい内視鏡検査を提供いたします。
*当院では癌を早期の段階で発見するために、拡大観察の可能なオリンパス社の最新型NBI機能搭載内視鏡(LUCERA ELITE)と富士フイルム社の最新型BLI・LCI機能搭載内視鏡(LESEREO:7000システム)の2機種を使用しています。このような2機種の内視鏡システムを導入しているのは大学病院など県内では数施設の基幹病院と当院になります。
便潜血陽性・血便で精密検査・大腸カメラを受けられる方
便潜血検査
便潜血検査が陽性の方が、大腸がんである確率はおおよそ2%程度ですが、ポリープなど他の病気が見つかる確率は40-50%ほどあります。従って、病気の早期発見のためには内視鏡検査を受けた方が良いと考えられております。 一方、大腸ポリープの約50%、早期大腸がんの約30%、進行大腸がんにおいても10%程度は便潜血反応が陰性となるといわれており、検診での便潜血反応はあくまで簡易的な検査にしかなりません。
これらのことから、当クリニックでは便潜血陽性の方はもちろんのこと、これまで大腸内視鏡(大腸カメラ)の検査を受けたことがない方には、大腸内視鏡(大腸カメラ)での検査をご案内しております。
大腸内視鏡検査の方法
当クリニックでは『無送気軸保持短縮法』による大腸内視鏡検査を行っております。 大腸は曲がりくねった臓器で、その走行を把握するために空気を注入しながら大腸内視鏡(大腸カメラ)を挿入してしまうと、お腹が張り、内視鏡で腸が押され、痛みを伴います。
<軸保持短縮法> この挿入法は、腸を丁寧にたたみこんで短縮しながら内視鏡(大腸カメラ)を進めていきます。 よって、曲がっている部分も軸を保ちながら真っ直ぐ内視鏡を進めていくことにより、腸が無理に伸びたりすることがありません。大腸を押して伸ばしてしまうことがほとんどないため、苦痛が少なく、安全な挿入法と考えられます。 特に、腸が長い方、手術歴があり癒着がある方、腸の屈曲が強い方に対しては、苦痛の差は歴然であり、とても有効です。 苦痛が少なく早く終わる大腸検査を心がけています.ご希望の方には少量の鎮痛剤や鎮静剤を使用することもできます。
他院で苦痛がひどかった方、挿入困難だと言われた方は一度当院の内視鏡を受けていただきたいと思います。
拡大内視鏡・大腸カメラ
大腸内視鏡検査(大腸検査)でも *NBI機能を使用した検査を行い、現在当院ではオリンパス社最新機種のPCF-H290ZIを使用しています。細径で高画質ハイビジョン画像、NBI拡大機能、170°の視野角、受動湾曲機能を搭載し、大腸にやさしいスコープです。苦痛が少なく早く終わる大腸検査を心がけています.ご希望の方には少量の鎮痛剤や鎮静剤を使用することもできます。
*狭帯域光観察(Narrow Band Imaging=NBI)。粘膜表面の微細な血管やその模様を観察しやすくするために,血液中のヘモグロビンに吸収されやすい2つの狭帯域の光を照射することで,組織が強調表示される観察方法
*拡大内視鏡は110倍の光学ズーム機能が搭載され,微細な血管や粘膜の表層模様まで再現されるため診断精度の向上につながります。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の注意事項
大腸内視鏡検査は腸内をスコープで直接観察する検査ですので、下剤により腸の中をきれいにする必要があります。検査時間は通常15分程度ですが、腸の長さや状態により個人差があります。大腸ポリープを認めた場合、同時に切除することも可能です。
検査の手順 (1)検査日を決定します。 (2)検査前日は消化の良いものを食べてください。